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ベートーヴェン作曲 三重協奏曲

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③ベートーヴェン作曲 三重協奏曲、ブラームス作曲 二重協奏曲

ベートーヴェンとブラームス、それぞれの個性が際立つ「三重協奏曲」と「二重協奏曲」は、
独奏楽器同士の対話に焦点を当てた特異な作品です。
どちらも異なる個性を持ちながら、室内楽的な親密さと協奏曲の壮大さを融合させた
名作として知られています。

ベートーヴェンが1803年に作曲した「三重協奏曲」(ハ長調 作品56)は、
ピアノ・ヴァイオリン・チェロの三重奏にオーケストラが加わる珍しい編成の作品。
当時、協奏曲は基本的に1人のソリストを前面に出す形式が主流だったため、
3人の独奏者が絡み合うこの作品は非常に珍しいものです。
この協奏曲の大きな特徴は、チェロが主導的な役割を果たすこと。
通常、ピアノやヴァイオリンが目立つことが多い協奏曲において、
ベートーヴェンはチェロに豊かな旋律を与え、他の2つの楽器と対話させる構造を取っています。
技巧的な競演というよりも、ソリスト同士の対話とオーケストラとの調和を重視した作品と言えるでしょう。

一方、ブラームスが1887年に作曲した「二重協奏曲」(イ短調 作品102)は、
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲で、当時の楽壇でも珍しい編成でした。
この作品は、ブラームスが長年の友人であったヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムとの
和解のために作曲したことでも知られています。
ヴァイオリンとチェロは互いに旋律を受け渡しながら、
まるで会話をしているかのような絡み合いを見せます。
オーケストラも単なる伴奏にとどまらず、独奏楽器と一体となって音楽を構築しており、
楽章全体を通して、緊張感のある対話が繰り広げられます。

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