

②チェロ協奏曲第1番、第2番
ショスタコーヴィチは、生涯で2つのチェロ協奏曲を作曲しました。
いずれも親交のあった名チェリスト、
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチのために書かれた作品であり、
チェロという楽器を“個人の声”として扱う重要な役割を担わせています。
言論の自由が制限されたソ連体制下で、ショスタコーヴィチはチェロの音に、
自らの良心や葛藤、そして内なる叫びを託したのです。
このCDも1枚目に紹介したピアノ協奏曲同様、ショスタコーヴィチ・プロジェクトの
一環で、世界的チェリストのヨーヨー・マを迎えて録音されました。
1959年に作曲された《チェロ協奏曲第1番》は、挑戦的なリズムと皮肉めいた旋律が特徴で、
体制下での不安と抵抗の精神が感じられます。極めて難易度の高い作品としても知られています。
一方、1966年に書かれた《第2番》はより内省的で、不安定な構成と空虚な響きが印象的です。
ここではチェロは叫ぶのではなく、むしろ沈黙を音で綴る存在となります。
ショスタコーヴィチにとってチェロは、自身の声なき声を語るための最も信頼できる手段でした。
そしてヨーヨー・マは、「ショスタコーヴィチの芸術的真実とは、
声なき者たちの声を代弁することだったのだと思います」と語っており、
その思いを今に伝える存在となっています。
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